テントの耐水性能:耐水圧を徹底解説

耐水圧とは、生地が水漏れを起こすまでに耐えられる水柱の高さのことで、ミリメートルで表されます。1,500mmのフライシートなら継続的な雨に対応できますが、フロアは膝や肘で押されて水が浸みやすいため、3,000mm以上が望まれます。

山の湖を見下ろす草地の棚に張られた2つの小さなテント

テントの防水評価はどう測定されますか?

生地の上に垂直なチューブを立て、そこにゆっくり水を注いでいく場面を想像してください。水が生地を通り抜け始めた瞬間のミリメートル値が耐水圧です。これは圧力への耐性を測るものであり、だからこそ同じ雨でもテントのある部分では問題にならず、別の部分では問題になることがあります。生地に水を通すのは「濡れ」ではなく「圧力」なのです。

フライシートの実際の耐水性能

雨がフライシートに当たる圧力はごくわずかなので、控えめな数値でも十分に機能します。1,200〜1,500mmあれば長時間の雨を防げ、2,000〜3,000mmあれば風を伴う嵐や、コーティングが経年劣化する長期の旅にも余裕を持たせられます。フライシートで耐水圧5,000mmを追求しても、増えるのはコーティングの重量だけで、コンパクトさとは逆行します。また、軽量なシリコンコーティング生地は、紫外線や経年で硬化・劣化しやすい安価なポリウレタンコーティングよりも、耐水性能を長く保つ傾向があります。

本当の耐久テストはフロア(底面)にある

グラウンドシート上のひざは、体重を数平方センチメートルに集中させます。これは降雨より桁違いに大きい圧力です。だからフロアには3,000 mm以上が必要で、フライシートは問題なくても摩耗したフロアは腰の下で漏れます。湿った設営地では、テント下の薄いグラウンドシートが約100 gの荷物重量でフロアの寿命を延ばします。

縫い目・ジッパー・設営のしやすさは、数字以上にものを言う

「テントが浸水した」という話の多くは、実は生地そのものの問題ではありません。シームテープ未処理、フライシートがインナーに接触している、水たまりができやすい設営地、壁面に押し付けられたギアなど、耐水圧の数値に関係なく水は浸入します。シームが工場でテープ処理されているか(シルナイロンならシームシーリング済みか)を確認し、フライをぴんと張って設営し、荷物を壁面から離しておく——この基本を守るほうが、耐水圧の数値をさらに1,000mm上げるよりずっと効果的です。

結露は雨漏りではありません

濡れた内壁で目覚める原因は、たいてい雨漏りではなく、自分の息が冷たい生地で結露したことです。1人は一晩に約4分の1リットルの水を吐き出します。ドアを少し開ける、高い位置のベンチレーションを使う、水辺の無風のくぼ地に張らないなど、換気が対策です。耐水圧を上げても解決しません。シングルウォールテントとトレッキングポールテントは、特に通気に注意が必要です。

購入時にチェックすべきポイント

1,500 mm+のシリコン処理フライ、3,000 mm+のバスタブ型フロア、シームテープを備えたコンパクトな3シーズンテントなら、ほぼどんなヨーロッパの夏の嵐も問題ありません。コンパクトなテントのページでは、かさばらずにこの基準を満たす製品を掲載しています。